<Header>
<Author: 薛業>
<Title: 洪州客舍寄柳博士芳>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 洪州の客舍にて柳博士芳 に寄す>
<BookPage: 133>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
去年燕巢主人屋，
今年花發路傍枝。
年年爲客不到舍，
舊國存亡那得知。
<End Poem>
<Translation>
去年、最安に滞在していたときは、つばめが御主人の家の軒端に巢をしかけるのを眺めた。今年は、この邊鄙視な洪州へ流れてきて、路ばたに花が咲くのを眺めることに なった。わたしは年々、旅から旅へと放浪して歩いて自分の家へ帰るということはない。故郷の人々が生きているか死んでいるのか、そんなことはいっさいわかる筈がない。思えば、胡人の安祿山が逆心を起こして范陽の兵をひきい、洛陽や長安を攻めにかかってからというものは、天下は大亂になってしまった。この春風の吹きそめるところになっても、どこに行ってみても一家離散のうき目に遇ったという話ばかり。自分 ひとり不運をなげいてみてもはじまらないのだ。 
<End Translation>
<Formatted Translation>
去年、最安に滞在していたときは、つばめが御主人の家の軒端に巢をしかけるのを眺めた。
今年は、この邊鄙視な洪州へ流れてきて、路ばたに花が咲くのを眺めることに なった。
わたしは年々、旅から旅へと放浪して歩いて自分の家へ帰るということはない。
故郷の人々が生きているか死んでいるのか、そんなことはいっさいわかる筈がない。
思えば、胡人の安祿山が逆心を起こして范陽の兵をひきい、洛陽や長安を攻めにかかってからというものは、天下は大亂になってしまった。
この春風の吹きそめるところになっても、どこに行ってみても一家離散のうき目に遇ったという話ばかり。自分 ひとり不運をなげいてみてもはじまらないのだ。 
<End Formatted Translation>